HOME  >   LMC認定講師一覧  >   土井 裕子

小さな頃から家庭でも外でも社会でも、いつも私の周りには危険で不安でネガティブな環境がありました。家では、母親が入退院を繰り返していたので、親戚中から親の悪口を聞かされ続けました。病気になったらこんなにも悪口を言われるんだと思うようになりました。父親からは、女に生まれたということでよく足蹴りにされました。私は、女に生まれたことが悔しくて生まれ変わったら男になりたい、男なら蹴られることはないと信じるようになりました。

小学生になると、生まれつき顔にあざがあることで、みんなと見た目が違うと言われて、よくからかわれました。違いがあることはダメなことなんだと思うようになりました。

中学生の頃には目立つと言って呼び出されて文句を言われたり、友人からの裏切りもありましたが、幼少期からの知人だったりしたので、怖くもなく、普通に接していたら、いろんなタイプの人達と友達になり、多種多様な人たちとの交流を通して、親の都合だったり、経済的なことだったり、裕福な家庭だったとしても、一人ひとりが思うように生きていくことは難しいことを知りました。

社会人になってからは、職場でも外の社会でも、一段と厳しく、土下座させられたり、軟禁されたり、罵声をあびることもありました。しかし、仕事に夢中になり、馬車馬のように働いたことでそんなことは気にもなりませんでした。生きていくことは戦いだと思うようになっていたからです。

人を完全に信じると騙される、女だと馬鹿にされる、軟禁される、人と違うと同じようになれと罵声を浴びせられる、自分自身を貫いて生きていく困難さがありました。しかし現実世界はそんな世界なのだと信じて疑うことはなかったので、決して負けない、負けたら生きていけない、そんな思いで生きてきました。

 

 

 

結婚をしてすぐ、事故でむち打ちになりました。寝ても起きても、どんな体制でいても痛くて辛かったのに、目に見えてわからないことから、医者も弁護士も保険会社も職場の仲間も夫も、私に虚言だと言い続けました。痛みも続いたので、生きる気力もなくなり、感情や感覚にふたをすることで痛みがやわらぎ、死ぬことも怖くなくなりました。そんなある日、お店で熱々のだし巻き卵を食べる機会がありました。そのだし巻き卵を一口食べた途端、なぜか涙が溢れてきました。長い間あたたかいものを口にしてなかったことを思い出し、おいしいと思いました。

こんなあたたかな感覚を味わったのはどのくらいぶりだろう、おいしいという感覚があったことを思い出しました。そうしたら、私が私自身を見放してしまったらあまりにも可愛そうだと思いました。私だけは私の味方でいようと思いました。そして、わたしのままで生きていくことを決めました。

 

 

それからは、体を治すために代替医療の勉強をし、腕のいい整体師の先生にも出会い、一歩一歩努力し続け、西洋医学だけでは治すことが出来なかった体が、手が使えるようになって、歩けるようになって、自由に動けるようになりました。薬や病院だけが治す場所ではないこと、自分で努力すれば回復できる、諦めなければ復活出来ることを学びました。

自由に動けるようになってから、カラーセラピーに出会います。美しくて不思議な魅力の持つ、その世界の探求に夢中になりました。自分自身にもお客様にも、たくさんの気づきを得られて、良い方向への変化変容が楽しくて、奥深くて、人の変化変容を応援できる歓びもあって、セラピストとして講師として20年以上も関わることになりました。

 

 

ある日を境に隣人トラブルに巻き込まれます。
命の危険を感じるギリギリの嫌がらせが続き、考えつく限りのありとあらゆる人や組織や機関、行政や国に相談や助けを求めましたが、血が流れていない、派手な証拠がない、私が女だから、子供がいないから、という理由で、加害者の生け贄になるように言われました。

多くの人が無関心を装い、保身に走ることだけに神経を注いでいる姿を目にして、どれだけ努力しても解決することはできないんだと思いました。そして誰にも理解してもらえない孤独と悔しさと人を恨む気持ちに支配され、毎日、加害者から脅される恐怖から、そのうち家に帰れなくなりました。

毎日ホテルを転々と泊まり歩き、しばらくするとそうすることにも疲れてしまい、突然倒れてしまいました。メニエール病と診断されました。倒れた場所が東洋と西洋と両方の治療を行っている病院の前だったことが良くて、東洋の治療であっという間に治すことが出来ました。その頃にカルフォルニアでの食の研修に誘われて現地に行ったら、すっかり回復することが出来ました。その後メニエール病が症状に出ることはありません。

そんな頃にセラピーのお客様の心や体の不調が、食べ方や食べ物の選択と関連が多いことを何度も目にしました。食事を変えることで劇的に良くなっていく様子を目にし、性格までも変えていくことに感動しました。食事指導だけでいいのではと思うようになりましたが、食事の指導だけでは、精神面が追いつかず、セラピーと食事の両面からアプローチすることが改善に向かう一番の方法だと経験や体験で理解しました。

 

 

その後、セラピーの美しくきれいな世界でも恩師に裏切られることになりますが、それがきっかけで、LMC協会に出会うことになります。安心安全ポジティブな場があることが不思議で、現実にこういう世界が作れるんだと思いました。

私は今まで、セラピーや食の分野の活動で、ひとりひとりが持つ能力や才能を最大限発揮できる世界を作りたいと思って、思うように出来なかったけれど、LMC協会での学びを通して、仲間がいれば実現できるんじゃないかと思えるようになりました。これまでは仲間がいれば蹴落とされると思っていたから、出来なかったんだと思います。

安心安全ポジティブな場所で生きてこれたら、戦う必要もなく、感情を自由に表現しても良く、本音で話しても良く、修行をすることもなかっただろうと思うと、自分自身を生きてこなかった時間がどれだけあって、その時間があれば、どれだけのことが出来ただろうと思います。お客様のことももっともっと変化のきっかけやサポートができたに違いありません。

 

 

そして、私は生きること、前に進むことを諦めなかったから今ここにいます。諦めないことがどれだけ大切かがわかるので、何があったとしても、どういう状況だとしても諦めなくてよかった、生きていてよかったと笑顔になる人を増やしていきたいと思います。

そして、食べるだけで本来の自分に目覚めて胸キュンになって、世界中をときめきでいっぱいにするクッキングクラス「胸キュンごはん」や、色彩と食の講座をして安心・安全・ポジティブな場を広げていきます。

また、そんなごはんをつくれる人や食の大切さを伝えていく人を増やして社会を変えていきたいと思っています。

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