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私には「友達」と呼べる人がいませんでした。

平日は会社と家の往復。

仕事が終わるとダラダラとテレビやSNSを観て、寝落ちする生活。

休みの日もこれと言ってやりたいこともなく、一日中パジャマですごし、気が付いたら夕方になっている・・・。

私が想定していた将来は、代り映えのしない毎日をずっと繰り返して、気が付いたら定年退職して、その後はパートで細々と稼ぎながら、わずかながらの年金で質素な生活を送り、死んでいくんだろうなぁと思っていました。



 私たち夫婦は子どもに恵まれませんでした。

私の両親や兄弟たちは私が住む岐阜県中津川市とは遠距離のところに住んでいます。

そのため、何十年か先の老後を考えたとき、私は不安を感じています。

なぜなら、仮に夫に先立たれたら、友達のいない私は誰とも交流することもなく孤独になってしまうからです。



私が人との関わりを避けてきたきっかけの一つをお話します。


高校を卒業し、私はバネ製造会社に就職をしました。

10代の社員は私だけだったので、先輩方に可愛がられていました。

そのおかげで私は新社会人として、ノビノビと自由に働くことができました。

社員の中で自虐キャラの立ち位置にいる男性がいて、いつもイジられて笑いに変えるという展開がお決まりパターンでした。

みんながイジるから、私も調子に乗って皆と同じようにしていたら、ある日、その男性社員と階段ですれ違いざまに、突然私を「おいっ!」と呼び止め、鋭い目つきで睨みつけながら「なめ腐っとったら、しばき倒すぞ!!」と恫喝されました。

その時は急な出来事だったので、驚きのあまり、その場に立ちつくすことしかできませんでした。

しかし時間が経ち、だんだんと冷静になってくると、その時のことを思い出し、怒りと悔しさの感情が溢れ、ただ泣くことしか出来ませんでした。

私は、あの日以来、その男性とは距離を置くようになりました。

顔も見たくないし、声も聞きたくないと思いました。

私はその男性を完全にシャットアウトしました。



あの日以降、「人と仲良くなりすぎると嫌な目にあう」と思うようになりました。

これ以上、自分が嫌な気持ちになりたくなくて、苦手だなと思った人は関係をバッサリと断つようになりました。

こうやって私の人との付き合い方のパターンが出来上がりました。人と関わって面倒なことになるぐらいなら、一人でいることの方がまだマシだと思うようになりました。



結婚を機に私は生まれ育った大阪を離れ、岐阜県中津川市で暮らすことになりました。

そして新しく仕事を始めました。

それはこれまで私が経験したことのない福祉関係の仕事でした。

この施設で私は、元気いっぱいの支援職員や人間味あふれる利用者のみなさんに出会うことができました。

これまで就いてきた業種の仕事は決められたことを淡々とこなすだけでしたが、それが一変し、支援業務は答えのない面白いものでした。

このまま体力が続く限り、働けたらいいなぁと漠然と思っていました。

勤続年数も長くなり、私は責任のある業務を任されました。

 

新システム導入の担当者になったのです

役職が上の立場の方に展開していかなければならない仕事内容でした。

しかし、新しいことをすると大きな反発が生まれます。

新システム操作説明会で、参加者がまったく説明を聞く気がなく腕組みをしてふんぞり返っている姿や口々に話す方が出始め、私は怒りの感情に襲われました。


説明会が終わった後、これまで我慢していた怒りがあふれ出ました

「私がこれだけ頑張っているのに、その努力を踏みにじるようなことをされた!上の者は下の者の手本となる行動をすべき!」と相手のことを責めました。


私は0か100かに振り切ってしまう極端な思考を持っています。

何故なら、極端に答えを振り切った方が深く考えなくて済むし、楽だからです。

そしていつも相手や外側で起こる出来事のせいにしてきました。

これ以上、嫌なことは考えたくないと思考停止させ、これまでの経験の中で作り上げられた「バッサリ切る」パターンを選択しつづけているのです。

私の世界の「~すべき」のルールを守れない人間は、どんどん排除されていきました。

「この人、私の正義感に反する行為をする!」「この人の考え、間違っていると思う!」嫌なところを見ては切り捨てていきました。


その為、この説明会の一件も何もかもが嫌になり、全てを投げ出したくなりました。

そして、ついには退職したいと思うようになりました。

退職するなら、次は自分で起業をしてみたいと思っていたところ、渡辺基子講師が開催する公民館講座に出会いました。

そして「安心安全ポジティブな場」を知りました。

「安心安全ポジティブな場」を体験した私は、怒ってもない・悲しくもない、何も感情が動いていない状態だったのに、気が付いたら涙を流していました。

なぜなら、渡辺基子講師が否定せず、すべてを受け入れて私の話を聞いてくれたからです。

私は人に対して心を開くことが出来ませんでした。

なぜなら向き合うことすら、恐れていたからです。

ライフミッションアカデミーを共に学んだ同期の仲間がいます。

その同期は私と個性がまったく真逆の人です。

私は嫌なことがあるとバッサリと関係を断ち切るという話をしたところ、その方にはその選択はないとのことでした。

しかも、なぜそのような状態になっているのかを直接相手に確認するというのです。

私にはない選択肢でした。

相手に確認することもなく、自分の思い込みだけで、相手との関係をバッサリ切ることは誰ともケンカすることはないけれど、誰とも関係を深めることもありません。

私には本音で語り合える関係の人がいないことに気が付きました。

私のこれまでの行動パターンは、嫌なことがあったら、相手のことをバッサリと私の世界から切り捨てていました。

なぜなら、私は自分の意見を相手に伝えることができなかったし、本当はやりたくないと思っていても断ることができませんでした。

なぜなら、自分を犠牲にしてでも相手を優先させなければならないという思い込みがあったからです。

いつも自分を後回しにし、我慢をしていたので、人と付き合うこと自体が苦痛でしかありませんでした。

私は変わりたいと思いました。

なぜなら、これまでの行動パターンでは、心を通わすことができるかもしれない人たちをも断ち切ってしまう可能性があるからです。

子供の頃、母から「人との付き合いは広く浅く」と教えられました

その母の教えを私は「誰に対しても平等に接しなければならない」と思い込んでいました。

そのため、苦手な人に対して自分から近づいていくことができず、結果的に苦手な人を基準とした「人との距離感」を取ることしかできなくなりました。

私は人とどうやって距離を縮めていけばいいのか方法がわかりませんでした。

20代のころから地元を離れ、学生時代の友達とは疎遠になっていました。

会社と家の往復の日々の中で、新しい出会いもなく、どこに行けば気の合う仲間たちに出会えるのかも分かりませんでした。

会社の人たちが何気なく「友達とゴハンを食べに行った」とか「旅行に行った」とか、そんな話をいつも羨ましく聞いていました。

私は友達が欲しくて仕方ありませんでした。



私はよく「友達はいません」と公言していました。

そうやって自分から先に宣言することで「自ら、好きで孤独を選択している」と思い込みたかったからです。

「友達が欲しい」と本心では思っているのに、それを口に出した瞬間に本当に独りぼっちだと自分が認めてしまうようで向き合いたくなかったから、気づかないフリをしていました。

ずっとずっと私は心に蓋をしていました。

このまま、変わらない毎日をただ何となく過ごして死んでいくのは嫌です。

せっかく生まれてきたのだから、人と関わることの怖さを乗り越えて、本当に心から笑いあえたり、泣きあえたり、ピュアな感情で満ちあふれたウソのない人生を生きたいです。

その願いから、私のビジョンは、漫画「ワンピース」の麦わらの一味のように、自分の強みを活かして、本音で分かり合える仲間たちに囲まれて過ごすことです。

彼らのように、心から信頼し合い、お互いの違いを尊重し合いながら、真の絆を築いていける未来を目指したいです。

 

だから、私のライフミッションは、人と関わることから逃げたり、ばっさり切り捨てたりするのではなく、相手に自分の意見【 I want + Why 】を伝えたり、相手の求めていることを受け入れることで本質的に深く繋がることです。

そのために、LMC協会のインナーチャイルドを癒やす講座や仲間たちとの関わりを通じて、学び続けていきたいです。

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