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大人の顔色をうかがってばかりいた幼少期


子どもの頃の私は、おとなしくてのんびりした子供でした。

ですが、自営業の家の仕事が忙しく、妹と弟も生まれ、
同居の祖父母の力もとても大きかったため
母のストレスの矛先が私に向いてくるようになりました。

母はいつも
「早くしなさい!」「一つ言ったら後は分かりなさい!」と怒っていて、
しつけの域を超えたひどい言葉を私にぶつけてくるようになりました。

歳の離れた妹や弟は手がかかり、とても可愛がられているように見え、
家族の中で私だけが浮いているように思っていました。

私は怒られないように、
毎日母や大人の顔色ばかり見て暮らしていました。

小さい頃の記憶で、一家団欒や母とゆっくり話したり甘えたりスキンシップなど、
可愛がられた記憶はほとんどありません。
思い出す顔は、母は怒った顔で私は無表情なのです。

母はよく「嫌だとかしんどいとか思わないようにしなさい!」と言っていて、
私はそうすることが良いことだと思って従っていました。

中学2年生ぐらいになると勉強も部活も何もかもやる気が出なくなり、
親が望む良い子とは真逆の事をするようになりました。

でも私が良い子でも、良い子じゃなくても、
両親の態度は変わりませんでした。

私はどんなふうにしても両親からの関心を得ることは出来ないんだ
と思いました。

高校時代は楽しく過ごしましたが、実家では相変わらず居心地が悪く早く家を出たかったので、
高校を出たら自立して遠くで暮らすと決めていました。

初めて暮らす土地では友達もいなくて、
思っていた一人暮らしとは程遠く、孤独で不安で寂しくて、
やっぱり私はどこに行っても誰からも相手にされない
という気持ちがどんどん大きくなっていきました。



夫との関係と子育て


そんなある日、高校で仲の良かった友達が住んでいる大阪に遊びに行きました。
そこで、彼女の友達でもあった今の夫に出会いました。

私は付き合った男性から大切にされた事がなかったので 
私のことを1番に考えてくれるこの人なら、と思い結婚しました。

3人の男の子にも恵まれて幸せいっぱいのはずでしたが、
しばらくすると夫婦の仲は最悪になってしまいました。

不景気で夫のお給料が半分になってしまったのです。
小さな子供がいるので私が働きに出ることもできませんでした。

お金のことでギスギスした夫婦関係になると家に居場所がない夫は、余計に仕事に逃げるようになりました。
子育ては完全にワンオペで、さらに子供3人のうち2人は発達障害と発達グレーだったこともあり、ストレスで過呼吸の発作が起きるようになってしまいました。

心の余裕もお金の余裕も無く、子育てで体力も限界だったわたしは、
時間もお金も自分のために使う夫が憎くて仕方がありませんでした。

お金が無くて公的な援助を受けていた時期もありましたが、
数年後に夫が転職し、お金の問題は解決することができました。
でも、溝が深くなってしまった夫婦の関係は変わることはありませんでした。

発達グレーの長男は、学校から脱走したり、
友達と揉め事を頻繁に起こしたり、物を壊したりとはちゃめちゃでした。

どんなに言い聞かせても言うことを聞かない長男と
「お母さんがちゃんと躾けないから」と言われているかのような周りの態度に、
私は心にパンパンに溜まったものを吐き出すように布団をかぶって泣いていました。

それでもまだ「自分の力で頑張るべき」と強く思い込んで、
周りとの壁を作って一人で意地になって我慢していたのです。
本当に苦しかったです。

そのころは過呼吸に加え、頭痛、原因不明の蕁麻疹、
何ヶ月も止まらない咳なども出るようになってしまっていました。



三男の不登校と引きこもり


そんな子育てでしたが、手のかかる子供たちも大きくなり、三男が中学校に入りました。
ワクワクした気持ちで新学期を迎えたのに、ほどなくして三男は学校に行けなくなってしまいました。
自分の子供が不登校になるなんて思ってもいないことで、とてもショックで絶望とも言える気持ちでした。

不登校についての知識が全くない私は部屋から引っ張り出したり、
行かないならお昼ご飯は作らない、学校へ行って給食をもらってきなさい。
と怒鳴りつけたこともありました。

「明日は行く」と言ったのに、朝になるとお腹が痛いとトイレにこもってしまいます。
何時間も出てこない時は、心配と情けなさ、自分の仕事に遅れてしまうことの焦りから、
トイレのドアを叩いたり、ドアの外から「そんなことでは世の中生きていけないよ」と脅したり、
私が泣きわめいたこともありました。

そんなことをすればするほど三男はどんどん心を閉ざしていき、引きこもりになりました。
引きこもりになっても私はまだ三男を学校に行かせようと躍起になっていました。

真夏の暑い日に、「今日こそ部活ぐらい行きなさい!行かなかったら許さない!」
そう脅して私は仕事に出かけました。

仕事から帰ってリビングに入ると、
エアコンもついていない部屋でベルトを首に巻いて、
制服を着た姿で倒れている三男を見つけました。
私は全身から血の気が引きました。

この子をこんなに追い詰めたのは他でもない私だ。
私はなんと言うことをしてしまっていたのだろう。
生きてさえいてくれたらいい。
元気な笑顔が見られたらそれでいいのに。

本当に大切なことにやっと気がついた私は本を読んだり、
スクールカウンセラーや発達支援センターに相談、セミナーや講演会、
フリースクールを探したり、不登校について手探りで勉強しました。
そして、まずは三男が後ろめたさを感じない居心地の良い家にしたいと思いました。

これは家族の協力がなければできないことだと分かった私は、
とうとう絶対に頼りたくないと思っていた夫に相談することにしました。

すると意外なことに、夫は私の意見や提案に反対することもなく一緒に悩み考えてくれました。
その後も色々な出来事が起こりましたが、その度に夫と話し合いました。
同じ部屋に居るのも嫌なほどだったのに、この頃には以前のように会話ができるようになっていました。

そんなある日、部屋から出てこなかった三男が夜にリビングに出てくるようになったのです。
そしてトランプの大富豪がしたいと言うのです。家族5人で大富豪を何回もしました。

三男はとても楽しそうで本当に久しぶりに見る笑顔でした。
それからしばらくの間夜中の大富豪は続きました。

その頃から三男はお風呂に入るようになり、服を着替えるようになり、
ご飯を一緒に食べるようになりました。
そして近所に出かけるようになり、次は電車に乗って出かける事もでき、
まだ不登校のままではありましたが、引きこもりは終わったのです。

私は、「子どものために」「あなたのために」と言いながら、
世間の正解や、周りからの評価ばかり考えていたのだと気がつきました。

私の変化を見て、不登校や子育てに悩んでいる人から相談されるようになり、
自分に伝えられることは全て伝えようと思いました。

でも大抵の人は自分から相談してきたにも関わらず、
自分の言いたいことを話すだけ話して、私の話は聞いてくれませんでした。

私のような失敗をしてほしくない!
なぜなら、子どもが辛い思いをするからです。

不登校の子どもの安心で安全な居場所であるはずの家庭が、
気を抜くこともできない不安な場所になってしまって、
味方であるはずの親や家族までもが子どもを責めてしまっては、
まるで以前の私と同じことをしてしまっているじゃないか。

家が安全ではないのなら、子供の安全な場所は一体どこにあるの?
根底には愛があって一生懸命やっているお母さんの気持ちも分かるのに、
力になれない自分にとてもがっかりすることばかりでした。



母との関係〜心の勉強〜


あんなに悩んだ引きこもりが解消されて三男が元気になり、
もうこれで安心だと思ったのに、私にはもう一つ解決することがありました。

それは私と母との関係でした。
大きな塊が胸のあたりにあるような重く苦しい気持ちがグルグルと渦を巻いているようで、
自分一人ではどうすることもできませんでした。

私は自分のために心の勉強を始めることに決めました。
心の学びを深めて、自分の本当の気持ちや相手の愛の形など
1つ1つ深く考える作業をコツコツと繰り返しました。

すると本当に少しずつ、腹が立ったりイライラする事が減っていき、
人も自分も大嫌いではなくなっていったのです。

心が軽くなり、いろんなことに挑戦するようになって、
驚くほど人生が前に進み始めました。



ありのままの自分で良いんだよ、自分を大切にして良いんだよ。
伝えたい事はたくさんあるのに思いだけでは誰にも伝わりません。
そんな時にLMC協会に出会いました。

LMCのビジョン、それぞれが持つ幸せのコップを満たして生きていくことの素晴らしさのお話が、
人の正解ではなく、自分の人生を自分らしく生きる。
そうすることで自分の周りにも幸せが広がっていく。
という私の思いと重なって見えました。

ここでなら、一方的に悩みを聞かされるだけじゃなく、聞いてもらえる私になれるかもしれない。
子供達やお母さんの力になれるかもしれない。と思いました。

メンタリングカードの質問に答えていくと、
絡まった糸のようになっていた自分の気持ちが分かりやすく整理されたことに驚きました。

私は、LMC協会を通じて自分が今まで経験してきたことを、
同じように悩んでいる人に届けていきたいのです。




私のビジョンは、
安心安全の場が家庭から世界へと広がり、孤独な人がいない世界の実現です。

私のライフミッションは、
ありのままの自分で人生を歩き、そこから幸せの循環を起こしていける人を増やすことです。




私をおすすめする3つの理由

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