93歳のおもいでぽろぽろ
Category : 未分類 Date : 2019年06月18日
こんにちは
大阪の認定講師の藤本さとみです。
唐突ですが、
「モノより思い出」
というコマーシャルの
キャッチコピーを
覚えておいででしょうか?
某自動車会社のCMで
使われていた
コピーライターの小西利行さんの作品です。
私、この、キャッチコピー
すごく好き、なんです。
たった7文字なのに
すごく心に響くから。
私、仕事柄、
80代90代の方と
お話させていただく機会が
毎日のようにありますが、
皆さん、本当に素敵な思い出をお持ちです。
今日の日付や今いる場所は
思いだせなくても、
60年前のデートことや
叶わなかった初恋や
買ったばかりのバッグをひったくられたことは
思いだせるという不思議。
何十年も前のことなのに
その日に戻ったかのように
喜怒哀楽を表現される皆様。
そんな皆さんを見るのが
私はめちゃくちゃ好きだーーー!!!
と世界の中心で叫びたいくらいです。
とはいえ、
じゃあ、私、80歳になったとき、
思いだし笑いや、
思いだし怒りできる
想い出って、今現在、いくつあるかな?
と考えてみたら・・・
殆どない。
そりゃそうですよね。
私、2年前まで、
鉄仮面をかぶって、
無感動&無感情&無表情が
標準仕様だったんですから。
想い出って本当に少ない。
実は私、
小・中・高校の修学旅行の想い出、
全くと言っていいほどないんです。
覚えていることと言えば、
小学校では早朝に起こされて、
夫婦岩を見にいったような気がする、
中学校は本当になんにも覚えていなくて、
高校はバスの中で寝てた、
っていうことくらい。
「なんじゃそりゃ!」って感じで
自分でもびっくりです。
でも、本当に全く思いだせないんです。
修学旅行中、誰と仲が良くて、
誰と一緒に過ごしたかさえも
思いだせないんです。
この事実に気付いた時、
私、どっかで頭でも打って、
記憶喪失したことあったっけ?
と真面目に考えてしまいました。
(どう考えてもそんな事実はない)
でも、約2年前に
LMC協会と出会い、
内面ホリホリ(R)をして、
自分の感情を取り戻した結果、
どんな感情も自分だけのものだから、
どんな感情であっても封じ込めたりせず、
心のままに感じていいし、
自分の中で感じたことを大切にしていい、と
自分に許可をだせました。
その時、自分が
楽しいのか、
悲しいのか、
嬉しいのか、
怒ってるのか、
喜んでるのか、
悔しいのか、
幸せなのか、
などなど、
その時感じている
全ての感情をまず自分自身が
受けとめて、受け入れること。
それができ始めたとき、
私の毎日は想い出で
埋まり始めました。
日常のちょっとした出来事が
想い出になる、
ということを知りました。
先日、お話を伺った
93歳の佐藤さん(仮名)。
今日の日付も、
今いる場所も、
3分前の会話も、
思いだせませんが、
フィリピンで生まれ、
終戦のときは日本で過ごし、
高等小学校を卒業後は
福岡県の会社で事務員として働き、
お給料でデパートで
服や靴、カバンを買い、おしゃれをして、
男性とデートしたり、
映画を見に行ったり
お友達とお茶したり・・・
そんなお話を生き生きとしてくださいました。
93歳のおもいでぽろぽろ、は
私に幸せな気持ちをわけてくれました。
私も80歳になったとき、
「モノより想い出」
周りの人に幸せを分けてあげられるような、
そんなたくさんの想い出を
つくろう、と思っています。
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自分の感情をじっくり見直しながら
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